ことのは国語教室のある京都は、多くの伝説が今も息づいている町です。先日、有名な観光地である大原へ行きました。大原といえば、三千院や寂光院といった有名寺院があり、多くの観光客が訪れています。しかし、私が訪れたのは、その大原の入り口にある花尻の森という伝説の森です。大蛇になってしまった、おつうという娘の悲恋の伝説ゆかりの森なのです。道に面していますが、とても静かなこの森には、大蛇になってしまったおつうの想念が今でも残っているような気がしました。京都には、このような土地に密着した伝説や昔話がたくさん残っています。それは、まさに宝物なのです。
 ことのは国語教室では、時々子どもたちが興味を持つ昔話をお話します。そういうお話から、国語に興味を持ってもらいたいという気持ちからです。(ちなみに私は、大学の研究員時代に、京都の説話を研究していました。)

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