最近、寺子屋を名乗る塾が全国的に増えてきました。その寺子屋と名乗る多くの塾は、江戸時代に多くの子どもたちの民間教育を担った寺子屋のカタチだけを真似た塾いわゆる進学塾です。中身は、受験勉強一辺倒のノウハウ塾で、江戸時代の寺子屋とはかけ離れたものなのです。安易に名前が使われた寺子屋、昔の人々はどう思っているでしょうか。
 江戸時代の寺子屋では、素読・講釈・会読という三つの学習方法で儒学の経書を学んでいました。この学習方法は画期的で、学問の本質を学ぶには最適な方法です。特に三つ目の会読は、決められた本を読み、担当するものが講義をし、全員で問題点を話し合い討論するというものです。そして寺子屋の先生は最後に判定を下すわけです。これによって、生徒は理解を深め、じっくりしっかり学ぶことができたわけです。
 ことのは国語教室は、この寺子屋の精神と学習方法を平成の現在に合うようにアレンジし、活用している国語の教室です。2013年も、素晴らしい国語教育を京都から発信していこうと思います。ご期待ください。

kotonoha[1]